第29章 残された時間と誕生日
次の日の朝。私は起きると珍しくお母さんは家にいた。
「…。黙っていてごめんなさい。だけどこれが最適な選択だったのよ…。」
お母さんの顔を見ると罪悪感と申し訳なさが顔と態度に出ていた。これ程お母さんが私のことを守りたいと思った上で判断したのか、そう思うと私は何も言えなくなった。
「いいよ、別に。なにも、思ってないから…。」
そう言ってキッチンから牛乳を取りだし朝ごはんを持って自室へと引きこもった。スマホを取り出せばクラスラインが動いていた。
"みんなの気持ちは?"
"会いたい…"
"合わなきゃ何も終わらない。"
"気持ちを抑えて今は待とう。"
"烏間先生の言葉の裏を読めばレーザー発射は3月13日。まだ時間はある。"
"考えよう"
クラスラインはいつにも増して緊張感はあれど作戦はどんどん立てられていた。と、その時ひとつのチャットが私に向けられたメッセージだった。
"、そっちで今防衛省が動いている情報、取れたりできない?"
"お父さんが1時買収で今明細が株価含めて私にも回ってきてるから計算すれば裏流動は掴めると思う。"
私はそう送るとナイス!そこも含めて調べておいて欲しいとの事で私にも仕事が回ってきた。