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月が欠けた日から…

第28章 合否とともに…


そして最後の進路相談のときがやってきた。

「藍奈さん、あなたのやりたいことはもう確定なんですか?」

「はい。私は家業を継いで桜ノ宮に戻ります。そこで理事長代理として復活しながらも母の会社の社長になりたいんです。父と母が私にと残して譲ってくれた席なので。」

「そうですか。それではお父さんとお母さんの職業は…?」

「父は桜ノ宮を全国展開するために九州と東京を行ったり来たりするそうです。私の母も別のブランドを立ち上げてそっちへと。」

殺せんせーはウンウンと話を聞いてくれ、フゥとため息をついた。

「藍奈さんはどんなときも完璧王者というプライドは一切揺るがないようですね。にしても大学まで出たらカルマくんと藍奈さんはご結婚に?」

ニマニマと聞いてくる殺せんせーに殺意をも覚えるけどでもそれは殺せんせーも気になるんだろう。

「その予定です。お互いがお互いを支え合えるのは私とカルマしかいないですから。そこはカルマもよく分かってくれています。」

「そうですね。お幸せになってください。」

そう言って私の進路相談はおわり、待ってくれているカルマの元へ行き、早めの帰路へと着いた。
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