第27章 あたりまえのことがあたりまえじゃないこと~バレンタイン~
とまぁ、先生のイベントごとに付き合ったその帰り道。私はなぎさと、杉野くんとかえでちゃんと愛美ちゃんとカルマとの6人で帰っていた。
「カルマはどこの高校へ?」
「うーん、俺は椚ヶ丘に残るわ。」
「「え?」」
私は初めてカルマの進路を聞いたけどまさか椚ヶ丘に残るとは思わずびっくりした。
「わざわざ外部受験で入り直すのかよ!」
「カルマくんはもっと上、最高峰の高校だって行けるでしょー?」
「そうだよ、カルマ。椚ヶ丘残るなんて聞いてなかった。」
そういうとカルマは残る理由を教えてくれた。
「本校者の連中の気持ちになってみー?追い出したはずのやつが戻ってきて自分らの上に立たれるんだよ?雑魚どもの屈辱的な面をあと3年も拝めるなんてさいこーじゃね?」
「相変わらず素敵な性格…」
「ほんと、うちの彼氏はどこまでバカ賢いというか…」
ほんとに呆れた考えで聞かなきゃ良かったかもと少し思った。
「それに平均的な学力だったら上の高校はあるけどさタイマンの学力勝負で面白そうなやつって椚ヶ丘にしかいないんだ。目指す職業だったら俺だったら普通になれる。ただ今は単純にバトルを楽しんでるのもありかなって。」
だけどカルマは意外としっかりしていた。