第26章 殺せんせー救出作戦は宇宙で?
「烏間先生、結果はどうあれ俺らは暗殺やめないよ。けど半端な気持ちでやりたくない。救う方法があるならまず救うし無ければないでみんなも腹を決められる。でしょ、なぎさ?」
「うん、クラスの大事な目標だもんね。」
「だから今はっきり知りたいんだ。卒業まで堂々と暗殺を続けるために。」
そこで私からも一言、烏間先生に覚悟を決めたことを言った。
「私からも。桜ノ宮としても椚ヶ丘中学校の生徒としても。できることは全てやりたい。だから、私は覚悟を決めてます。」
そういうと、殺せんせーがいつになく真剣な顔で烏間先生とイリーナ先生に言った。
「烏間先生、イリーナ先生。席を外して貰えませんか?ここからの話はあなたがたの責任問題になりかねない。」
そこで、烏間先生とイリーナ先生が席を外した今、私たちはあらためて殺せんせー指揮の下で作戦を考え始めた。
「さて、君たちの望みはこうですね。宇宙から戻ったデータがアメリカにわたる前にちょっと覗き見させて欲しいと。」
「でも、どうやったら…」
「そこでです!近々、これがISSに向けて打ち上げられるのを知ってますか!?」
と、殺せんせーがみせてくれたのは有人ロケット、のようだった。
「ええ、日本で開発中の実証試験機です。本来実験用のダミー人形を乗せるのですが、これに本物の人間が乗っていたら…?」
「ええ!?」
「まさか…」
「カルマ、うちらの担任はすんごい化け物だね…。」
「ほんとだね…。うちの先生やっぱ頭おかしいわ。」
というわけでまさかのロケットに乗る人をここで決めるようだった。