第25章 三学期の始まり~クラスの喧嘩と私たちの喧嘩~
「へぇ。じゃあ、はもしかして俺らの行動全部見えてたって言いたい訳?」
「そうだけど。だから、誰がやられたとかなぎさがどこにいたのかも知っていたし、みんなの行動丸見えできたからどう動いているのか全部見えたよ。」
そう言うとみんな驚いていたがカルマは薄々察しているようだった。
「はぁ。っていうかこんな話してないでさっさと片付けようか?さっさと謝って欲しいしね。」
「は?謝るのどっちだよ。が謝るのが先だろ。順番もわかんねぇくらいバカなの?」
私はその一言にキレて一直線にカルマに向かって1発仕留めようと思ったが瞬時に交わされてしまった。と、同時に蹴りをいれられる所で私はすぐに離れた。
「さすがじゃん、やるね。だけと渚くんと同じ目にあってもらうよ。」
「それはこっちのセリフだよ。引っ込んでろ」
そう吐き捨て私たちは殴り蹴りの激しい喧嘩を繰り広げた。さすがに蹴りを避けきれず足に食らった痛みはジンジンと体に昇った。だけど今はそんな痛みは原動力となり逆によく動けた。
「すごい…カルマくん相手にあれだけよく真っ向から…」
「藍奈さんはなぎさくん以上の化け物です。そしてカルマくんとの喧嘩で真っ向から受けられる唯一のアサシン。このクラスで暗殺力も学習能力も運動能力も全てにおいて完璧。それこそが藍奈さんの本当の姿です。なぜならあの子は…」
そう私は元はと言えば桜ノ宮の一人娘。武闘派組織だからだ。