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月が欠けた日から…

第25章 三学期の始まり~クラスの喧嘩と私たちの喧嘩~


だけどなぎさもカルマ相手になかなかやるようだった。カルマの動きを読んでいたかのように一瞬の隙でナイフを蹴落としていた。

「おー、やるじゃん、なぎさ。」

だけどなぎさもナイフを落としてしまい、そこを狙ってカルマは突進しまたもや吹き飛ばされてしまっていた。と、そこになぎさはカルマに一発やっと入れることが出来たがそれでも平然としているカルマはやっぱりちょっと怖い。

「おもしろくなってきたねぇ。えー、どうなるんだろ。」

だけどカルマも容赦せずその倍をなぎさに返していった。何度も何度もお互い殴り合い、蹴り合い、なぎさは地面に倒れ込んでしまった。なぎさは終わりか…とそう思った瞬間だった。

"パチンッ"

ほんの一瞬だったが目を奪う速さでここでなぎさは目眩しを使ってきた。

「おぉ、なぎさ、そこで使うんだ!」

私はほぇーと感心した。やっぱりなぎさもなかなかやるじゃん。とそこでまたなぎさは罠をしかけたようでもうひとつのナイフでカルマに襲いかかったかと思えばナイフを離してしまった。

「っ…え?なんで?」

そう思ったのもつかの間、カルマの体をガシッと掴んだかと思えば地面に押し倒していた。そこで2人はお互い必死に止めようと離れようとしていた。

「そっか。なぎさは自分の得意分野を捨て駒にしてカルマの得意分野でカルマを落とそうとしたのか。けどね、なぎさ。カルマをあんまり舐めてもらっちゃ困るんだよなぁ。」
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