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月が欠けた日から…

第25章 三学期の始まり~クラスの喧嘩と私たちの喧嘩~


「渚が言わなきゃ私が言おうかと思ってた。恩返ししたいもん!」

「片岡さん…!」

他にも原さんや杉野くん優月もそのようだった。

「もう十分暗殺を通して経験したしね!」

「ここから先は新しいチャレンジしていこうぜ!」

「新シリーズ開幕だ!」

そこにひなたも加わったようだった。

「やらなきゃ後悔する。やれるだけやって見てもいいかもね!」

だけどその賛成派の意見を食い破ったのは莉桜、だった。

「こんな空気の中言うのはなんだけど、私は反対。アサシンとターゲットが私たちの絆。そう先生はいった。この1年で築いてきたその絆、私も本当に大切に感じてる。だからこそ殺さなくちゃいけないと思う。」

「中村、さん…」

「助けるって言うけどよ、具体的にどうすんだよ。」

「でっ、でも!」

「俺らだって考えなかったわけじゃねぇ!けどな、もし方法が見つからずに時間切れしたらどうなるよ。」

ここで反対派の意見もでてきた。E組にとっては意見が分裂する方が珍しかったのかもしれない。

「あのタコがそんな半端な結末で半端な生徒で喜ぶと思うか?」

「でっ、でも!考えるのはむだじゃな…」

そこでカルマが割って入ってきた。今のこの状態でカルマが口を挟むと私はなぜかイラッとして少しムッとしたのが自分でもわかった。今はカルマが好きになれないかもしれない。

「才能あるやつってさぁ、なんでも自分の思い通りになるって勘違いするよねぇ。ねぇ、なぎさくん随分調子に乗ってない?」

「えっ…?」
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