第23章 殺せんせーとカエデのこと
「あらま。渚ってばセカンドキスはカエデときたか…」
「「!?(えぇ!?)」」
「渚の初キスはこの私よ。小学校の頃、渚と遊んでたときにね。事故チューだけど。」
そんな話をしている間にカエデから触手は無くなっていた。殺せんせーとカエデに駆け寄るとまだ気を失っていたようだった。
「殺せんせー、これで茅野さんは大丈夫になったんですか?」
「ええ、おそらく。しばらくは絶対安静ですが。」
というわけでやっと一安心。かと思えば莉桜とカルマはすぐさま渚をいじりに行っていた。
「王子さまぁ。キスで動きを止めるとはやるじゃないか!」
「殺意を一瞬忘れさせるには有効かと思って。茅野にはあとでちゃんと謝るよ…」
そこに私も参戦してやった。
「ほんとよー、渚ってばセカンドキスはカエデねぇ。やるじゃない。」
「ちょ、!小学校の頃の話は恥ずかしいからやめて…」
そういうとイリーナ先生も寄ってきてはみんなに乗っかってきた。
「キス10秒で15ヒットって所かしら。まだまだね。この私が強制ディープキスで鍛えたのよ。私なら40ヒットは行くわね。」
「うん、俺なら25は固いぜ。」
それを見ていたメグは半泣きでちゃんと突っ込んできた。
「もうやだこの教室…。私も20はいくけどさぁ。」
「メグ、諦めな…。結局うちのクラスはこれなんだから…」
私はメグの肩に手を起きながら慰めた。なんだかんだでこれでやっとカエデvs殺せんせーの戦いは終わった。