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月が欠けた日から…

第23章 殺せんせーとカエデのこと


「言われてみれば確かに茅野だ。」

「ほんとだ。」

次の日、私たちは送ってくれた動画を私はカルマのスマホで見ていた。

「すげぇな。顔つきから雰囲気まで全然違う…」

「1年近くも正体隠していられるわけだ。」

「殺せんせー、茅野、先生のこと人殺しって言ってたよ。」

私たちはずっと気になっていた。殺せんせーのこと。その思いを言葉にしたのは磯貝くんだった。

「過去に、何があったんですか…?」

「こんだけ長く信頼関係築いてきたからもう先生を疑ったりはしないよ。」

「でも、話してもらわなきゃ。殺せんせーの過去のこと。」

「でなきゃなにも、今の状況に納得できない。そういう段階なんです。」

私たちは殺せんせーの言葉を待つように殺せんせーに向き合った。いったいこれからどんな物語が繰り広げられるのかドキドキしていた。

「…。分かりました。先生の過去の全てを話します。ですがその前に茅野さんはE組の大事な生徒。話すのはクラスみんなが揃ってからです。」

殺せんせーは少し迷っていたがクラスのみんなが揃うことを条件に話してくれると約束してくれた。その時だった。

「今夜7時、すすき野原に集合ということになりました。みなさん、夜遅い時間ではありますが来てくれますか。」

私たちは殺せんせーの言葉に頷き、今日の夜また集まることとなった。
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