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月が欠けた日から…

第20章 負けられない戦いは集大成に…


「上位争いも5英傑をほぼ引きずり下ろしてほぼ完勝ー!!」


私は学年1位、500/500という結果で幕を閉じた。そして同率1位というと…

「そして1位は初のカルマ!そして初の総合点満点で堂々1位の藍奈!」

「まさか、カルマと同率1位とはね!」

「ふぅ。そうだね。」

私とカルマで安心しきっているとそこに殺せんせーがやってきた。

「どうですか、カルマくん。高レベルの戦場で狙って1位をとった気分は!藍奈さんも不安定でありながら変わらず1位をとった気分は!」

「んー、別にって感じ?」

カルマは少し恥ずかしそうにしながらそう答えた。

「は?どんな気分?」

「私は…。やっとこれで親に見せれる証明になったって感じかも。」

「完璧を誇った浅野くんとの勝敗は数学の最終問題で別れましたね。」

「あれね…。なんかよくわかんないけど皆と1年過ごしてなきゃ解けなかった気がする。そんな問題だったよ。」

「私も。いつの間にかそばにみんながいてお互い支え合えれてなかったらわかんなかったかも。」

周りを見渡すと皆ほっとしてひと段落着いているようだった。そしてみんなはなんだかんだ言っていると優月がボソッと言ったのが私にも聞こえた。

「なんだか、最終回っぽいよね。」

「ちょっと!終わっちゃダメよ!」

「優月ってばー笑。まだまだこれから、でしょ?」
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