第20章 負けられない戦いは集大成に…
「ちなみに、A組はテスト前半の教科までは絶好調でした。ところが、後半の教科になるにつれ、難関問題に引っかかる生徒が増えたようです。」
「そりゃそーだわ。殺意ってそんなに長く続かないよ。日頃から暗殺訓練しててもさ。一日ずっと殺す気でいるのは大変だもん。殺意でドーピングしたいなら一夜漬けの殺意じゃなくて時間をかけてじっくり育てるぺきだよ。」
殺せんせーの話を聞いてどこか嫌な予感がよぎった。学秀、今A組でどんな状況にいるんだろう。
「、帰ろっか!」
「うん!今日夜ご飯どうするー?」
私はカルマと帰路へつこうとして教室を出ようとすると後ろからの視線が痛かった。
「とカルマは相変わらずお熱いこって!」
「ほんとほんと!2人ともほんとに仲良いよねー!もう半年以上でしょー?」
私はニヤニヤしている陽菜乃と莉桜とそこにイリーナ先生もいた。なぜかなぎさも…。
「な、なにさー!なにが言いたいのよ…」
私は少し恥ずかしくなりながらそう返した。
「だって、高校どうするの?カルマくんと別々?」
「そう言われてみれば…」
私は今になって気づいた。カルマと高校別々になるとこの先なかなか会いづらくなる気がする。
「まぁ、これから悩んで悩みなさい!また相談乗るわよ?」
イリーナ先生にもそう言われ私はありがとうとだけ言い残しカルマを追った。