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月が欠けた日から…

第20章 負けられない戦いは集大成に…


「うわぁぁ。結果どうなってるんだろ。」

「えー、自信ないのー?」

そう言って顔を覗き込んできたカルマはニコッと笑って頭を撫でてきた。

「いや、自信はあるよー?ただ、ドキドキするよねってこと。」

「…ならきっと取れてるはずだよ。俺より上を行ってることはよく知ってるから。」

そう話していると殺せんせーが入ってきた。

「さて、みなさん。集大成の答案を返却します。君たちの2本目の刃はターゲットに届いたでしょうか。」

その言葉にゴクッと唾を飲み緊張しながら待っていた。

「細かい点数を四の五の言うのはよしましょう。今回の焦点は総合順位で全員トップ50を取れたかどうか。本校舎では今頃総合順位が張り出されていることでしょうし。このE組でも順位を先に発表してしまいましょう。」

そう言って殺せんせーは紙を黒板に貼り出し、テストはマッハでみんなに配っていた。私はハッとして前を向き私の順位を確かめた。皆も黒板に夢中になっていた。

「俺が…46位!?」

「うちでビリって、寺坂だよな…?」

「その寺坂くんが46位?」

「ってことは…」

「「「やったー!!!」」」

もうそれはクラスみんな喜びと勝利で満ちていた。そして肝心の私はというと…。
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