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月が欠けた日から…

第20章 負けられない戦いは集大成に…


「2人とも容赦しないぞ。」

「学秀、余裕あるのそこまでにしときなよ。全部私がとってくる」

「えー、浅野くんとにはむりだよー。そこでいい子にして待っとけばー?」

お互いここまで来たらあとは全力投球のみとなった。

「「さぁて、どうやって仕留めようかな。」」


目の前が暗くなったかと思えばハッとして気づくとどこか、部屋の中に入っていた。

「そっか。自分の領域は全部…」

目を閉じて今までを思い出した。初めてこのクラスに来たこと、初めて仲間と共に成長することを学んだ場所。思い出の場所。思い出を集めて目の前を見ると、全部が見えた。

「そっか。この思い出全部、過去と現在と未来も繋がっているんだ…。ということはこの先にも景色が…。」

みんなにも思い出や自分らしさを持っていてそれは全部対等にあること、今ここで殺せんせーが伝えたかったことも見えた気がした。

「ということは…。そっか、簡単じゃん、こんなの。殺せんせー、ありがとう。」


答えは…"2/a³"

「ん…?カルマ…?」

「…。もしかして同じ景色、見えてた?」

私はふっと微笑み頷いた。隣でカルマと一緒にいたことも、これからもずっと一緒にいれることも願うようにこのテスト問題の中から去った。






そうして終わった期末テスト。ここまで殺せんせーも他のみんながいたから乗り越えられてきたことを今1度実感した。
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