• テキストサイズ

月が欠けた日から…

第20章 負けられない戦いは集大成に…


「おーおー、カルマがついに1位宣言。」

「一学期末と同じ結果はごめんだけどね。」
「今度は俺にも負けんじゃねーのかー?」

村松くんや寺坂くんに煽られて顔を真っ赤にしているカルマを見るのは久しぶりだったけど、寺坂くんは当然のようにカルマから蹴りを食らっていた。

「浅野、今までだって本気に勝ちに行っていたし、今回だって勝ちに行く。いつも俺らとお前らはそうしてきただろ。勝ったら嬉しくて、負けたら悔しい。そんでその後は格付けとか無し。もうそろそろそれでいいじゃんか。」

流石は委員長、最後にしっかりまとめ上げてくれたけどカルマはかなりやる気のようだった。

「余計なこと考えてないでさー、殺す気で来なよ。それが一番楽しいよ。」

「おもしろい。ならば僕も本気でやらせてもらう。」

私はここまでの話を聞いて最後は私からも学秀に宣言をすることにした。ここで言っておかないと私も本気を出せないから。

「学秀。私も容赦しない。いくらカルマだろうが学秀だろうがそんなの関係ない。ひとつ、ここの生徒である前に提携学校の人間としてこの学校の教育理念を潰す。そしてE組の生徒として1位をとり、この学校の首席となる。これが私の勝利宣言としておくね。」

その話を聞いた学秀やみんなはぎょっとしていたが(そりゃ無理もない)、学秀はふっと笑って殺る気のようだった。
/ 368ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp