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月が欠けた日から…

第19章 進路のこと、これからのこと。


なんだかんだいって時間はすぎていく。そう、学園祭!私達は今日その作戦会議をしている。だけど、なかなか決まらなくて…。

「本校舎じゃやたら盛り上がってるらしいぜ、今度の学園祭。」

「勝てないまでもE組がなにかやるんじゃないかって。」

「浅野のやつ、飲食店と契約したそうだ。」

「私なんてその付き添いに誘われたよ…。」

私はつい先日の電話のことを思い出しながら話した。

「も誘われるなんて…。あいつならやりかねないわねー。」

だけど殺せんせーはそれでもやる気のようだった。

「勝ちに行くしかないでしょう!この対決、暗殺と勉強以外の集大成になりそうです!」

「そりゃ、A組には負けたくないけどさー。いったいどうやったら…」

私たちはうーんと悩んで頭をぐるぐると捻らせていた。

「浅野くんは正しい。必要なのはお得感です。安い予算でそれ以上の価値を生み出せれば客は来ます。皆さんの周りにもあるじゃないですか!E組にあるその価値とは…例えばこれ!」

私たちはそれを見てピンと来た。つまり、裏山にある天然な食材を使った飲食店、そういうことか!

「なるほどね!殺せんせーやるじゃん!」

「ヌルフフフ、殺すつもりで売りましょう!」

そういうわけで始まった学園祭の準備。私たちはとにかく動いて計画を練った。
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