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月が欠けた日から…

第19章 進路のこと、これからのこと。


次の日学校へ行くとなにやら、渚がお母さんと少し色々あったようで…。

「へぇ、お母さんが。久しぶりだなぁ、会うの。」

渚の話を聞くとお母さんは元のクラスに戻そうと必死なようで今日その話し合い来る、との事らしかった。

「は会ったことあるんだ?渚のお母さんに。」

「うん。何回か家お邪魔したことあるし、なんてったって幼なじみだしね!」

というわけで昼休みにお母さんがやってきた。私は外から職員室の様子を聞いていると、久しぶりに見たなぎさっちのお母さんはなぎさっちとはどうやら上手くいっていなさそうだった。

「渚のお母さんちょー怖かったなぁ。」

「まぁ、小学校の頃からなぎさっちのお母さん変わってないか。」

そんなこんなで一日が終わり、今日サボっていたカルマの家に寄った。

「急に来ちゃってごめんね!今日カルマ来てなかったし、顔だけでも見たいと思って!」

「別にいいけどさー。夜食べてく?」

私は夜ご飯もカルマの家で食べて雑談しながらカルマが私の家まで送ってくれることとなった。

「今日はなんで学校に来なかったの?」

「んー、なんとなく。サボり。」

私は呆れながら苦笑いしているとカルマから進路の話が持ち出された。

「は椚ヶ丘残んないの?」

「うん。多分桜ノ宮戻るかも。親が昨日珍しく家に帰ってきてさ。持ち出された話が桜ノ宮高校に行けってさ。椚ヶ丘とはパイプを強くしておくためにもうちと学秀が必要なんだと。」

「大変だね、名門家の家の出だと。…ってことは高校入ったら会う時間なくなるか…。」

かるまはどこか寂しそうにしていた。かるまの寂しそうにしている顔を見るのは珍しかった。

「まぁ、とはいっても同じ市内で、そんな離れてないから会えることは会えると思うよ?」

そして、家に着いた頃にはかるまはどこかスッキリしたような顔をしていた。

「高校行ってもこれからもよろしくね?」

「当たり前じゃん!うちにはカルマしかいないんだから!」

そしてお互いこれで何度目かのキスを交わした。
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