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月が欠けた日から…

第19章 進路のこと、これからのこと。


それだけ言うと、かるまは渚のところへ行っていた。

「なぎさくーん。卒業したらタイとかモロッコに旅行しよー。今はタイが主流だってー。」

私もなぎさとりおの所へ向かい、話に混ざろうとしたらなぜか渚のものを取ろうとしているようだった。せめてそこは髪を切らせてあげたいけど…。なんて考えていた。そんな昼休み、次は私が呼ばれた。

「藍奈さんは起業家ですか。藍奈さんにしてはすごく似合ってますね!ですが、どうして起業家に?」

「私の家、桜ノ宮じゃん?父は理事長で学校の経営回しながら裏ではなんでもありの極悪集団でそこも取り仕切っている。母はそんな父をサポートして経営の柱となっている。それをずっと見てきた私にとっては継ぐのが無難なんだろうけど。」

私は1呼吸おいて、これからの事を殺せんせーに宣言した。

「私はその親をも上回るビジネス力を身につけて経営したい。そしたら自分の好きなことをとことん突き詰められるし。」

「ヌンヌン、藍奈さんならきっと成功しますよ。その頭の良さと信頼の厚さなら誰にも負けない一流会社を立ち上げることが出来ます。私はずっと応援していますよ。」

私はありがとうございますと言って職員室を出た。みんな、考えていないようで考えている。カルマの夢も隣でずっと支えて行けたらとおもっている。だけどそれと同時に殺せんせーの夢も叶えたいと思っているんだ。
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