第18章 イリーナ先生のこと
だけどそいつから放たれた言葉は私たちの予想を斜め上を行く作戦のようだった。
「この後ここに水を流す。ここは放水路だ。上の操作室から指示を出せば放出される毎秒200トンの水圧と檻で君はところてん状に、バラバラになる。」
だけどその作戦は私たちを生贄にさせるようだった。
「っ…!まぁ、カルマと一緒に死ねるなら本望か。」
「まだ諦めるのは早いよ、。だけど本当にそうなるのなら俺もと一緒に死ねるなら本望だけどね。」
私たちは少し構えながらことの経緯を見守る他なかった。だけど、その時だった。
「政府の見解を伝える。」
そう言って烏間先生はそいつを投げ飛ばしていた。
「27人の命は地球より重い。それでもお前が彼らごと殺すつもりならば俺が止める。」
「…!烏間先生!」
「いっておくがイリーナ。プロってのはそんな気楽なもんじゃないぞ。」
烏間先生がイリーナ先生にそれだけを言い放つとそいつはさっさと逃げてしまっていた。それを追うかのようにイリーナ先生も追いかけて行ってしまった。
「烏間先生、トランシーバーをオンにしてくれたでしょうか。繋がるといいんですが…。」
そう言って殺せんせーはカチカチとトランシーバーを鳴らしていた。
「よし、これで繋がったはず!」
私たちは殺せんせーのトランシーバーに耳を済ました、その時だった。どこからが爆発音が聞こえてきた。
「「なに!?(なんの音!?)」」