第18章 イリーナ先生のこと
「バカが、ノコノコ出てきやがって!」
気づくと吉田くんと村松くんがそいつに飛びかかろうとしていた。
「2人とも!ダメ!」
私がそういう前に2人は一瞬にして倒されていた。そのあとは木村くんやカエデもやられ、ハッとした瞬間に私もいつの間にか蹴りを入れられていた。
「女子はさすがに脆い」
「っ…!ぶねぇなぁ。」
私たちが今この体操着を来ていなかったらどうなっていたのか想像はしたくなかった。
「!?大丈夫!?」
「これ着ていなかったら死んでたかもね。大丈夫。やつは気づいていないから。」
それはなぎさっちも同じ考えのようでそいつに立ち向かおうとしていた。だけど、そこまで上手くいくはずがなかった。
「どいて、みんな。僕がやる。」
「なぎさくん…」
「なぎさ…」
「さっきの音は超体育着のフレームが衝撃を吸収した音だ。死神はそれを肋骨が破壊したと思い、僕がそれに激怒したと思っている。実際怒ってる。その怒気でさっきを殺して…」
だけどそれはやっぱりそいつが1枚上手のようだった。そのあとは他のみんなもやられてしまい、結局元に戻ってしまった。
「結局また振り出しに戻る、か。」
「どんな方法で殺せんせーをやろうとしてるか知らないけども、そう計画通りいくのかねぇ。」
「たとえどんなに情報不足でも結果を出す。それが世界一の殺し屋だよ。」
もうこの後は運に任せるほかないようだった。烏間先生、殺せんせー。来てくれるかな…