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月が欠けた日から…

第18章 イリーナ先生のこと


というわけで昼休みはイリーナ先生の誕プレを考えて渡そうということになり…。クラス費から出そうということになった。兼ねて烏間先生とイリーナ先生をくっつける作戦も。

「じゃあ、班別行動で分けるか!バースデープレゼント買出し班は赤羽達のとこでいいかー?」

「りょーかい!任せて!」

先陣を切ったのはカエデだった。学校を出てその周辺をブラブラ歩いているときだった。

"プルルルルル"

「ん?誰のスマホ?」

「あー、おれおれ!前原からだ。」

そういいながら杉野くんは前原くんからの電話に出て、スピーカーにしてもらった。

「こちら、2人の引き離しに成功!バースデープレゼント買出し班の見当に期待する!」

「っつたってなー。びっち先生、大概のプレゼント貰ったことあるだろー?」

「難しいねー。」

ちなみに、私があげたプレゼントは某有名コスメブランドのアイシャドウ。すごく喜んでたけど女性なら無難!ってところを選んだわけで…。それは行く前に話したがもっと難しくさせてしまったようだった。

「クラスの会費、総額5107円…。これで大人の女性に相応しいプレゼントは…」

私たちはうーんと考えていた時だった。

「ねぇ、君たち!あの後大丈夫だったのかい?あ、ほらおじいさんの足の怪我。」

声の主を振り返るとそこには前の事件の時に救急車を呼んでくれた花屋さんだった。

「あ、あの時はどうも!」
「あ!救急車を呼んでくれた花屋さん!あの時はありがとうございました!」

いつの間にか私たちはそんな場所で頭をひねらせていたようだった。
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