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月が欠けた日から…

第18章 イリーナ先生のこと


秋に入ったある日のこと。私たちは前に烏間先生から貰った体操着を使いこなしもっと高みのある技術を学んでいた。そんなある日の朝。

「あ、おはよー!陽菜乃、不破ちゃん、桃花!」

「おはよー!!」

「あら、もいたのね。最近はあのカルマとはどうなのよ!」

今日もあれよあれよと朝から恋バナのはずだったが話の流れがいつの間にか前に烏間先生から貰った体操着のことになっていた。

「新型体育着、テンション上がるねー!」

私たちはうんうん!と言いながらもう目の前の学校へ入っていくところだった。

「あれね、私がデザイン案出したの!烏間のやつ、男女同じ服にしようとしてたからさー。」

「イリーナ案じゃなくて良かったね…」

私と陽菜乃と不破ちゃんは共感の相槌を打ちながらイリーナ先生の服の発想に呆れていた。

「かわいいけど、防御力落ちてるし…」

「あいつ、女心分かってないから。結局私にはプレゼントくれなかったし…」

そういいながらイリーナ先生はさっさと中へと入っていった。

「あー、誕生日?」

「あ、そっか!思い出した!4日前の10月10日!」

「「ビッチ先生の誕生日だ!」」

「ちなみに、私はイリーナ先生に渡したよ?誕プレ!」

私は不破ちゃんと桃花と陽菜乃にそう言うとさすが!と尊敬の眼差しが放たれていた。
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