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月が欠けた日から…

第16章 戦いは体育祭で~恋のライバル?~


「学秀ー!今日の体育祭、お疲れ様!」

そう言って抱きつくと、学秀はどこか不満そうな顔を浮かべていた。

「ー、あんたはカルマでしょー?」

「あぁ、ごめんごめん、ついおさ馴染みのくせで…」

そう言って一旦離れると磯貝くんがこう言い放った。

「浅野、二言はないだろうな?」

「…あぁ、僕は嘘をつかない。君たちと違って姑息な手段は使わないからだ。でも次はこうは行かない。全員破滅に追い込んでやる。だが、には手を出すな。俺の大切なおさ馴染みだ。」

それだけ言ったかと思えば5人は去っていってしまった。

「え、あ、ちょっとー!学秀ー!待ってよー!」

そう言って私は山ほどの土産話があるというのにさっさと行ってしまった。

「え、あ、ー!?」

後ろから私を呼ぶ声が聞こえたが、今は学秀のそばに居たかった。カルマでも磯貝くんでもない、今は少しだけ学秀のそばに寄り添ってあげたくて。

「なんだ、。お前もあっちに行けばいいだろう。」

「そーじゃなくて!今は学秀といたいの!」

そういうと、学秀はピタッとその場に止まった。ほか4人は先に言ってるぞーとだけ言い残し去っていった。
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