第14章 二学期の始まり
そうして、やっと外に出たと思ったラジコンは階段でコケて倒れてしまった。
「復帰させてくる!」
復活隊は木村くんの任務となったようだった。
そうしてまた走り出したラジコン、いや、試作品0号は裏山への道に入ろうとしたところだった。
そうして、車体器具の修正は吉田くん、装飾は菅谷くんと、ロードマップ作成は前原くんとなった。
「なぎさっち、磯貝くん、あいつら、あとでバレて女子にボコられるよね…」
「だな、みんな、エロのことになると我を失うようだな…」
「ほんとにゲスいね…」
私と磯貝くんとなぎさっちはそのゲスを見守り隊となった。女子にバレたらボコられるぞ、エロ出動隊…
とまぁ、結果がどうなるのか知りたくて私はなぜか男子に紛れながら6時半には学校へとやってきた。
「もしかしても気になって朝早くから?」
「そう、なんだかんだ言ってあれは暗殺道具。どう仕上がるのか見たくてね!」
「にしても、こういう時は誰も遅刻しないんだ…」
私となぎさっち、磯貝くんの3人は呆れながらも仕上がりだけには感動していた。
「だけど、すっかりイトナくんもクラスに馴染んだよね」
なぎさっちのその一言で男子の中心の輪になっているイトナくんを見ていると馴染むどころかもう男子の心をエロで掴み取っていた。
「ほんとだね、そういう所は関心だよね、委員長?」
「そうだな、。あのさ、こんな時になんだけど今日の放課後と一緒に帰りたい、ダメかな?」
そう見つめてきた磯貝くんはどこか真剣なようだった。だけどその気持ちは応えれそうになかった。今は気づいてないふりをしておこう。
「うん、いいよ!ちょうどカルマは今日、なぎさっちと帰るって昨日言われたから!」
というわけでそんな話をしているといつの間にか女子、メグ、ひなた、桃花が来ていた。
「、おっはよー!って、までこのエロの参加者!?」
「あー、違う違う!イトナくんのラジコンがおもしろくて見に来てたの!」
「なるほどね、だけど!誰が言い出しっぺ?まさか、イトナくんじゃないでしょうね!?」
「違う。岡島」
「ちょっ!?」
「観念しろ、みんな。」
というわけでえろ秘密計画も女子がわらわらと登校してきてその事もすぐさま広まったようだった。