第14章 二学期の始まり
そうして出来上がったラジコンはかなりハイテクなもので試し撃ちも試し運転も上々だった。
「おぉ!」
「すげぇ!」
だけど私はひとつ疑問があった。それはなぎさっちも同じようだった。
「だけど、それでどこを狙えば?」
「ひとつ、みんなに教えてやろう。狙うべき理想の1点、それはネクタイのちょうど真下、心臓だ。」
私たちはまたひとつ、殺せんせーの弱点を知ることが出来た。
「心臓…」
とまぁ、ここでひとつ、外でも試運転をすることになった。
「イトナくん、だけどそれだけハイテクなら、もう少し機能を増やすことできるんじゃない?」
私は向こうに去っていったラジコンを眺めながらそう聞いてみた。
「増やすことは出来るが、それだけ重量がかさばる。慎重にそこは考えないとな」
ということらしかった。そんな疑問をなげかけていると画面の向こうから現れたのは桃花、りお、陽菜乃だった。
「あっ、ちょ、こら男子ー!」
私はそう言って画面を隠そうとしたがそれは岡島くんによって阻まれてしまった。
「おっと、、それは無理な約束だな。…見えたか?」
「いや、カメラが追いつかなかった。」
「カメラ、もっと大きいのにできないのか?」
とまぁ、案の定男子どもはエロに走り込んでしまった。
「ならば、カメラのレンズを魚眼レンズにしてはどうだろうか?」
参謀の竹林くん。うん、やめようか。
「わかった。視野角の大きい小型魚眼レンズは俺が調達する。」
うん、カメラの調達の岡島くん、そこまでにしようね。
「んもー、男子はほんっとに…」
そこまで言いかけたが自分も情けなくなるからそこでやめて置いた。