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月が欠けた日から…

第14章 二学期の始まり


中を覗いてみれば、もう寺坂くんたちは着いているようだった。

「なんか、イトナくん少しは元気そうでよかったね」

「ほんとだね!」

そうカエデと話していると遂にイトナくんはバイクへと乗せられ敷地内を吉田くんと一緒に走っていた。

「おぉ、ヤマダのバイクかぁ。以外に吉田くんの家ってなんでも揃ってるねぇ」

「なんでバイクに詳しいの!?」

私は苦笑いをして誤魔化したが、なぎさっちに直ぐに悟られた。とまぁ、そんな訳でイトナくんを乗っけたバイクを見ているといつの間にか茂みの方に吹っ飛ばされていた。

「おい、バカ!また暴走起こしたらどうするんだよ!」

そんな怒涛が聞こえてきたと思ったら次は綺羅々ちゃんがなにやら本を進めているようだった。

「おい狭間!お前は小難しい上に暗いんだよ!」

「あら、いいじゃない。心の闇は大切にしないと。」

そんな訳で綺羅々ちゃんも作戦失敗しているようだった。そんな時だった。

「お、おい!またなんか変だぞ!」

「また発作をおこしたのよ!」

寺坂くんたちがなにやら慌てている様子だった。

「ん?今度は何があった!?」

「なんか、イトナくんがまた発作を起こした見たい!」

カエデのその声でよく見てみるといとなくんの目はまた執着の目に変わっていた。

「俺は、お前らみたくテキトーにやっているわけじゃないんだ!」
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