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月が欠けた日から…

第14章 二学期の始まり


「だからといって身の上話をするとは思えないしなー。」

そう杉野くんが言い、みんなが首をひねらせているとゆづきが口を開いた。

「その事なんだけどさー、気になってたのよ。どうして彼は携帯ショップを襲っていたのか。」

ゆづきはいとなくんの情報の手がかりをなにか見つけたようだった。

「それで、律に彼に繋がるものを調べてもらったんだけど、そしたら、堀部糸成ってここの社長の子どもだった。」

そう言われ、スマホに飛んできた情報を見ると携帯の部品を作っている小さな町工場の情報だった。

「みんなそれぞれ悩みあんだよ。重い軽いはあんだろーが。」

そういって寺坂くんは前へでてきた。

「俺らんところでこいつの面倒見させろや。それで死んだらそこまでだろ。」

そういうわけで、イトナくんはこの後、寺坂組がいろんな所へと連れ出すようだった。

「なーんか、次吉田んち行くみたいだから行ってみる?」

「吉田くんの家にイトナくんが行くの?たしか、吉田くんって家、車の?」

「そうそう!」

というわけで私はカルマとなぎさっちとカエデと一緒に吉田君の家へと向かった。

「おぉ!吉田くんの家すご!?試運転場とかあるんだ!」

「いや、の家のプールと道場付きだったらの方がすごいよ!」

なぎさっちからそう突っ込まれた。
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