第14章 二学期の始まり
「ふぅ、疲れました…」
殺せんせーは疲れ果ててしまったようだった。だけど無理もない。さてこれからどうしようかと思っていた時。
「ね、ねぇ、これみて!」
なぎさっちに言われスマホを覗いてみるとそれは最近話題となっているスマホショップの襲撃事件だった。
「これはまさしく…」
「あいつの仕業だな。」
「どうして携帯ショップばっかりを?」
皆は首をひねらせながら考えた。だけど、私はなんとなくだがイトナくんの居場所を知っている。
「その事はイトナくんに直接聞いてみない?」
「「どういうこと?」」
「いや、あの、なんとなくだけどイトナくんの居場所、私わかるよ。」
そういうとまぁ、案の定みんなはびっくりしていた。
「俺は、放っておいた方が無難だと思うけどね。」
だけど殺せんせーは見捨てるという選択肢はないと言った。ならば、答えはもう決まった。
「殺せんせー!私場所わかるから早く行こう!」
私はそう言ってみんなで目的地へと向かった。そこにはやっぱりイトナくんの姿があった。
「やっと人間らしい顔をしましたね。」
「拗ねて暴れてんじゃねーぞ、イトナ。」
イトナくんは殺せんせーの何が気に食わないのか戦う気満々のようだった。