第14章 二学期の始まり
だが、その戦いもすぐ終わり、殺せんせーはまたひとつ上へと成長したようだった。
「シロさん、イトナくんを私に預けてここから去りなさい。そして、私が下着ドロじゃないというほんとうのことを広めて置いてください!?」
結局そこか。まぁ、元々のメインはそこだけれども。今はそんなことより、イトナくんが気になっていた。その時だった。
「痛い!いたいっ!!頭がっ、裂けそうっ!!」
そういったイトナくんは頭を押えて苦しがりだした。
「いとなくん!?」
殺せんせーも焦りだしたが私たちはそれよりもシロさんの尋常じゃない冷静さに目を奪われた。
「イトナ、それだけ結果が出ないようでは組織もこれ以上金は出せないよ。どこかで見首を付けないとね。」
「うそ、それって…」
それだけいい放ち、シロさんは去っていった。
「待ちなさい!あなたはそれでも保護者ですか!」
そんな殺せんせーの声も届かず行ってしまった。その瞬間、いとなくんの触手がこちらにも届きそうになった。
「危ない!!」
そういって殺せんせーが守ってくれたが、この先私たちはどうしたらいいのか分からずその場に固まったままだった。だがそれも一瞬、イトナくんは暴れながらそのからだでどこかへと行ってしまった。
「あ、嵐のように過ぎ去って言った…」
私はそうつぶやくと前に立っていた殺せんせーはどすんとその場で倒れてしまった。
「「殺せんせー!」」