第14章 二学期の始まり
そんなこんなで今日も一日の幕を下ろしたわけであったが、殺せんせーは肩身狭そうな体で授業をしていた。
「はぁ。なんかいつもよりつかれた…」
「そりゃ、殺せんせーも居ずらくなるわな。」
「だけど、本当に殺せんせーがやったのかな…。」
「仮に俺が下着ドロだとして、ここまでボロボロ証拠は残しておかないけどね」
たしかに。もし仮に殺せんせーがやっていたとしてもこんなヘマはしないはずだ。
「ってことは偽殺せんせーよ!」
またまた始まったゆづきの推理ショー。偽殺せんせーがいるとするのならば真犯人がいる!との事らしかった。
「その線だろうね。俺らが真犯人見つけて殺せんせーに貸し作ろうじゃん?」
ということでカルマの指揮の元、私たちは殺せんせーの格好をした真犯人を見つけることとなった。かえではずっと永遠のゼロを気にしているようだったが。
というわけでやって来た芸能プロダクションの事務所。ゆづきの考えによるとここが次に狙われるポイントだそうだ。
「、大丈夫?」
「う、うん!」
「足元気をつけて。」
私はまだ慣れないフリーランニングを使いながら、カルマにも助けてもらいながらここへとやってきた。
「まぁ、僕らがやっていることはフリーランニングを使った、住居侵入だけどね」
うん、ほんとにその通りだよ、なぎさっち。