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月が欠けた日から…

第13章 アオハルはリゾート地で


それだけ仕事をしたあと、私はカルマを見つけてそばに駆け寄っていった。
「カルマ!イリーナ先生、なんだかんだ上手く行きそうな感じだよ!」

「みたいだね、すぐそこから見える。」

そういってバルコニーから覗くとちょうど烏間先生とイリーナ先生が食事しているところ、そしてそれを眺めて待っている岡島くんや殺せんせー、りおや桃花が見えた。

「今日で合宿も終わりかぁ。ほんと、色々あったね。」

「そうだね。だけど俺ほんとヒヤヒヤしたんだよ。あの時が倒れるのを見て死んでしまうのかな、なんて嫌な考えをしていた。ほんと、心配した」

カルマの顔を見るとさみしそうで、だけど今は少し優しい顔をしていた。

「それは、ほんとごめん…。ほんと、次からはちゃんと気をつけるよ。」

「約束だよ?」

「うん、約束。」

そうして、イリーナ先生が去っていく姿を見ながら私たちは夕日をバックにキスを交わした。こんな幸せな日がずっと続きますように。こうして2泊3日の合宿は幕を下ろした。

イリーナ先生たちにこの姿を見られ、クラス全員にバレたことは言うまでもない。

「かるま、だいすき。」

「俺も。がだいすき。」
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