第2章 特別強化学習
中間テスト一週間前…
「ほらみんな早く行くぞー!」
今日はなんか学年集会らしい。行くつもりねぇけど。
「さーぼろっと。であるからして、カルマくんどこだろ。」
探すまでも無くカルマ君はグラウンド側の芝生に腰かけてた。
「あ、いた。」
「ん?あ、もサボりー?ここおいでよ!」
そう言われ、私はカルマくんの隣に腰かけた。
「学年集会とかつまらん過ぎて眠くなるわ…ふぁぁー」
私たちは寝転がり、喋ることも無く2人してぼーっと空を眺めていると、カルマくんが口を開いた。
「あのさ…。って好きな人とかいるの?」
「え!?いや、居ないけど気になる人ならいるかな…」
私は咄嗟にそう言ってしまったが頭の中で思い浮かべたのは今隣にいる人、カルマ君だった。
「…。へぇー、どんな人?」
そんなの正直に言えるわけないじゃん。だから私は少し誤魔化した。
「んー、頭いいとか?」
「それだったらみんなそーじゃん?他はなんかないのー?」
それ以上言ったらバレるじゃん。
「んー、優しいとことかー?他はー…」
私はチラッとカルマくんを見て考えた。盗み見たことはバレて無さそうだ。
「面白いとこだったり、思いつくことがぶっ飛んでるから見てて飽きないとか?あとはふつーに…いいやつ…。あ、好きな人じゃなくて気になる人の話ね?」
言ってる自分が恥ずくてカルマくんに顔を見られないようにバレないようにカルマくんと反対側の方に視線をずらした。
「あのさ…、その気になる人俺にならない?」