第12章 夏休みの波乱は…
(まさか、まで感染してたなんて、)
(よく、あそこで立ってられるな。)
(いや、よく見てみろ。汗で体がびしょ濡れの上、首周りが赤くなっている。相当我慢していたんだろう)
所々どこかでそう聞こえたが今はなぎさっちの合図を待つ。その時がきた用だった。スタンガンをしまい、ナイフを持ったらそれが合図!
私は勢いよく走り出し、瞬時に裏に回るその時になぎさっちは1発食らったみたいだが、そこはもうしょうがない。なぎさっちが殴られ蹴られしている間に私は一瞬の隙を着く!
「鷹岡、これが桜ノ宮だ。速さの違いがやっとわかったか?もうなぎさっちは立てない、相手は私だけ、これでいいだろう。」
私を離そうとするこいつを余裕の腕力で私は締め上げ、そしてついにその時がきた。
「なぎさっち!」
私はそう叫び、縛り上げている腕がそろそろ限界だったが、今がなぎさっちにとっては大チャンスだ。
「ありがとう、」
そう言ってなぎさっちは鷹岡に向かって目の前でバチンと1回手を叩いたあと、もっと近くの視界でナイフをチラつかせた。これで私たちの完全勝利だ。そして私となぎさっちでトドメをさす。
「「鷹岡先生、ありがとうございました。」」
私となぎさっちが思っていることは同じことのようだった。そして鷹岡は泡を吹きながら気絶した。