第12章 夏休みの波乱は…
烏間先生が前に立ってくれているおかげでまだマシだが、それでもやっぱり今の鷹岡は、怖い。
「計画ではな、茅野とかいったっけ?その女。そいつを使う予定だった。部屋のバスタブに対先生弾をたっぷり入れてある。そこに賞金首を抱いて入ってもらう。その上からセメントで生き埋めにする。対先制弾に触れる前に元の姿に戻すには、その物事爆裂しなきゃ行けないって寸法さぁ。」
「さいあくだな…」
「あぁ、そしてぇー?桜ノ宮を監禁させて理事長様の居所を吐かせ、拷問。そしてお前には消えてもらう。そして桜ノ宮蘭堂の財産もろごと貰うつもりだったんだがなぁ。」
私もやっぱりそっちに引きずり込もうとしようとしたのか…。そして、なぎさっちも…
「その体格差で買って本気で嬉しい?あと、俺の女に出だすとかそんな汚い手で俺の女に手出さないでくれる?」
やばい、もう意識が朦朧としてきた…。立っているのがやっとかも。早く、こいつをやらなきゃ。
「チッ。おいお前、それから桜ノ宮。ヘリポートまで登ってこい。」
「なぎさ、だめ!」
「特に藍菜、お前はもっと行くな。なぎさくんはまだしも、藍菜は殺されるぞ。ただの生徒としてじゃなく、桜ノ宮家としてだ。」
この体の中、思ったことはひとつ。やらなきゃ終わらない。
「行きたくないけど行くよ。あれだけ興奮してたら何するか分からない。」
「私も、いく。やらなきゃ終わらない。お父様を殺させたりなんかさせないから。」