• テキストサイズ

月が欠けた日から…

第12章 夏休みの波乱は…


そして、私のカードキーで登ったエレベーターの先。そこの奥はやっと黒幕のようだった。

(ここから先はみんなに任せる?それとも…。あぁ、もうどうしたらいい?烏間先生、この先何があるか分からない。そんな時にこそ私を使ってくれたら…)

私はずっと戦うべきかそうでないかで悩んでいる。今足音ひとつ立てずに近づいているのは黒幕だ。一体誰なんだよ。

「言ったろ?もともとマッハ20の怪物を殺す準備出来てるんだ。」

この声は!?まさか…鷹岡!?体が、どんどん震えあがる。あの時のことがどんどん思い出していく。これもこのウイルスのせいなのか?

「連絡のつかなくなった殺し屋は3人の他にもうひとりいる。防衛省の秘密裏、暗殺の予算とともに姿を消した内部の人間…どういうつもりだ、鷹岡!?」

全貌を表した鷹岡は前よりも異様な雰囲気になって戻ってきた。

「悪い子たちだ、恩師に会うのに裏口から来る。父ちゃんはそんな子に育てたつもりはないぞぉー?」

「「っ…!」」

みんな、警戒態勢だ。それもそうだろう、今のこいつは尋常じゃない!

「仕方ない、夏休みの補習をしてやろう。屋上へ行こうか。愛する生徒たちに歓迎の用意をしてあるんだ。」

結局私たちは屋上へ行かざるを得なかった。そしてこの状況は殺せんせーでさえも、言葉を失うようだった。
/ 368ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp