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月が欠けた日から…

第12章 夏休みの波乱は…


そしてみんながホールに入った時、そいつは現れた

(いいですか、藍奈さん、絶対に殺しには使っては行けませんよ。)

「分かってるよ、殺せんせー。」

私はそれだけ呟いて、M60を胸の前で握りしめた。愛銃でもないし、いつもみたいな殺しではなくただの脅しで。なんだか、違和感の感じる暗殺だけど今の自分にとってはこれがちょうどいい。もう体が限界、だから…。

"パンッ"

かわいた音がホール内に響いた。速水さんか?そう思った時ステージの電気が眩しいくらいに放たれた。まじか、逆光だ。これじゃ、相手が見えない!

「いがいと、うめぇ仕事じゃねぇか。今日も元気な銃がうめぇ!」

「なにあいつ、」

私はぼそっと呟いて悪態を着いていた。私の頭にカルマの手がポンっと置かれた。

「ならできるよ。今は落ち着こ?」

カルマの顔を見るとニコッと笑って私を安心させてくれた。

「…うん、やってみる!」

そして始まった殺せんせーの指示!みんなは殺せんせーの合図でその場へ向かった。

「出席番号1番!そのまま1列前へ!」

私も呼ばれ殺せんせーの合図でその場へと向かった。

「さて、いよいよ狙撃です、藍奈さん、千葉くん。次の先生の合図の後君たちのタイミングで撃ちなさい。速水さんは状況に応じて2人のフォロー!敵の行動を封じることが目的です!」

私と千葉くんはアイコンタクトでお互いの銃を信頼しあった。これなら、絶対に!と思ったその時だった。速水さんと千葉くんは殺せんせーからアドバイスを貰っているようだった。

「そして、藍奈さん。あなたは強い。だからこそ、その力は自分の役に立つものに変えてみる。たしかに、お父様のような強い力を受け継いでいるのであればその家を引き継ぐことも出来る。だけど、考えてみるといい、自分の将来を。」

それだけ殺せんせーは言い放ち、合図を下した。

「では行きますよ…。出席番号12番と1番、たって狙撃!!」

その一瞬で私は相手の奥にあるネジ1つを、千葉くんは上の金具を狙い1発で撃った。
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