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月が欠けた日から…

第12章 夏休みの波乱は…


そうして次に来たフロアはVIPフロア。私がカードキーを貰った時に案内された部屋もちょうどここにある。あとでお父さんに謝らないとな。

「じゃあ、このフロアを抜けたらあとは上への直通エレベーター、乗れるわね。これがあるから」

「「あぁ、そっか!」」

皆、それで納得してくれた。そう、最初に入った時に貰ったカードキー。これでエレベーターを動かせる!と、その前にあの二人の警備を寺坂くんと木村くんがやっているようだった。

「スタンガン!?」

「タコに電気試そうと思って買っといたんだよ。」

「買っといたって…それ、高かったでしょ?」

「まぁ、最近臨時収入があってな。」

そのスタンガンでやった相手のポッケの中には小型銃が3つ。

「烏間先生はまだ銃を精密に撃てるほど回復はしていない。その3つの銃は千葉くん、速水さん藍奈さんが持っていなさい。それを使えるのは君たち3人です。」

「…なるほどね、りょーかい。」

この銃はM60。愛銃のベレッタやウィンチェスターよりも軽い。これならいける。

「ですが、殺しに使っては行けません。特に藍奈さん。あなたは極道一家です。1番今に使っちゃいけない。」

「…分かった。」

銃の使い手も使い道も決まり、このホールを抜ければあとはエレベーターのみ。やれる。
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