第12章 夏休みの波乱は…
あそこの男ドアの前にいちゃ邪魔だなぁ。相手してこよっと。
「あっ、、ごめんなさい!ちょっと足元がふらついちゃって…!」
そして、顔を見ると大体は察する。
「あっ、ああ、っ…!?君は桜ノ宮の!?い、いや、こ、こちらこそすんませんでしたっ!」
「あっ、あの、待って!良かったら少し付き合ってくれないかしら?」
私は女子の行動を見ながら軽い程度に絡みに行った。
「えっ?」
「カクテル、好きなの、私。」
そういうと、大体酒の飲みは付き合ってくれる桜ノ宮家。こういうとき、これは結構役立つ。
「だ、、だけど様、今日は蘭堂さん、来てるんだろ?」
「今はお生憎様。ちようど会議中でね!その間に少し付き合ってもらえる方探してたの。」
そう言って私たちは近くにあるバーに腰掛け、たしなむ程度だが一緒に飲んでいた。
「マスター、マティーニをお願い。」
「俺はテキーラのソーダ割りで」
そういって、お守り程度に持ってきていたブラックカードをチラつかせた。いつでも出れるように。
「まさか、桜ノ宮のお嬢様にお声掛け頂けるとは。それでこの後どうする?」
そう言われ、顔を見ると部屋で…。バカらしい。そう思った時だった。女子のみんなはもう鍵を開けたようだった。なぎさっちも合流している。ならこのまま。