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月が欠けた日から…

第12章 夏休みの波乱は…


「んもー、男なら前で守ってよー。」

なぎさっちはすっかりカルマの考えによってどっからどう見ても可愛い女の子になってしまった。

「私も庇ってあげたいけど今は女子に従おっか。」

私はどんまいと手を合わせて謝ったがなぎさっちはふふくそうだった。

「えー、までー。」

そんなこんなありながら前に進もうとしたその時だった。

「ねぇねぇ、君たち、俺とあっちで飲まねー?俺、金持ってっからさ。」

声がした方を振り返るとブサメンの男子ひとりがそこに突っ立っていた。女子のムードは最悪。

「なぎさ、相手しといて。」

メグにそう言われ、突き出されたなぎさっちは結局どこぞやの男の相手をする羽目になったようだった。

「え、ちょっと、片岡さん!」

「そっかぁー。なぎさちゃんっていうのかー。俺、りゅうじな!」

連れてかれた。まぁ、いい、私も女子のみんなを助けるためにそこらの男と絡んでみんなを目立たなくさせなきゃ。

「じゃあ、私もみんなの近くにいるてきとーな男に巻きついて通りやすくしとくわ。」

「たすかる、!任せた!」

そういうことで、女子はみんな前へ、私となぎさっちでそこらの男の対処へと向かった。
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