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月が欠けた日から…

第12章 夏休みの波乱は…


だけど私の思っていた以上にカルマは戦略を練っていたようだった。

「奇遇だねぇー。ふたりともおんなじこと考えてたー」

そんなこんなでこいつは一気に男子共に始末されていた。

「寺坂ー、早くガムテとロープ持ってきてー。」

「ったく、てめーがタイマンでやり合うわけないわな。」

そんなこんなで縛り上げられたこいつはカルマのイタズラ道具にされようとしていた。

「おい、桜ノ宮の嬢さんぬ、俺と結婚する気はないのかぬ。」

「なーにいってんの、あんた。つか、私、彼氏いるんでその話は破棄ってことでいい?」

私はニッコリ笑ってカルマと一緒にこいつのイタズラをしかけてやった。

「さすが、俺の彼女。まぁ、そういう事だから手出さないでねー?おじさんぬ。」

カルマくんは少し変わったようで変わらないような、そんな一面が見れた喧嘩だった。さて、次はどんなあいてがくるんだか。

「さて、この階からはバーテラスです。」

「問題の階ね。」

「てことは、また私の出番かな?そして、ここはレディースに任せてちょうだい」

その考えは桃花も同じようだった。

「そうだね、ここは女子が…」

「いや、女子だけだと不安だ…。」

と烏間先生。じゃあどうしようかと思ったその時、カルマが口を開いた。

「なら…」

そう言ってカルマが向けた視線の先にはなぎさっちがいた。
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