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月が欠けた日から…

第12章 夏休みの波乱は…


カルマの手さばきを見ているとどこかで見たことあるような動きをしていた。

「烏間先生の防御テクニックですね。」

「あ、そっか、それだ!どこかで見たことあると思っていたら私たちを避けている烏間先生だ!」

だけど、カルマ…ここからどうする?そう思っていた時だった。相手の構え方が違い、カルマから仕掛けていくようだった。

「そろそろ私の出番かな。」

そう言って私も前へと出た。

「よせ!藍奈!」

「烏間先生これもまたストップです!」

「!?!?なんで、」

さすがにこれはカルマも予想していなかっただろうね。たけどここから先は私も参加させてもらうよ。

「カルマ、私もそろそろ参加したいんだけどいいかな?」

「っ…。」

カルマは複雑そうだったけど相手はウェルカムのようだった。

「女が1人。いや、お前、桜ノ宮だな?上等だ、相手してやるよ。」

「桜ノ宮を舐められちゃ困るからね。桜ノ宮蘭堂と桜ノ宮朱里杏の娘だよ。極道様と覚えときな。」

そうして始まった攻撃態勢は2対1となった。

「カルマ!右!」

私はそう指示して互いを前と後ろに分けた。

「わかって…!?カルマ、危ない!」

私たちは互いに一蹴り入れたが、前に出たカルマはスプレーを浴びてしまったようだった。私は訳が分からずその場で固まってしまった。
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