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月が欠けた日から…

第12章 夏休みの波乱は…


私たちは歩きながら不穏の空気が流れ始め、みんな無言となって言った。そんな時だった。

「いやぁ、いよいよ夏休みって感じですねぇー!」

私たちは全員何言ってんだこの球体が、そう思った。

「何をお気楽なー!」
「1人だけ絶対安全のくせにー!」

やっぱりこうなった。

「なぎさー!振り回して酔わせろ!」

松村くんの一言でなぎさっちは無言で殺せんせーを振り回していた。そしてカルマくんはまた意地悪を企んでいたようだった。

「なぎさっち、意外にあんたも残酷ね…。」

そう言うとなぎさっちはあははと苦笑いをしたあと何かを思いついたようにこういった。

「殺せんせー、なんでこれが夏休みなの?」

「先生と生徒は馴れ合いではありません。そして、夏休みとは先生の保護が及ばないところで自立性を養う場でもあります。」

そういうことらしかった。そんな話をされながらもみんなで歩いていると次のターゲットがお出ましのようだった。

「か、かるま…。あいつは、もっと強い…」

「…?大丈夫、俺がついてるから安心して。」

カルマの笑った顔を見て少し安心したらいいものの…。あいつは見た感じヤバいやつだと直ぐにわかった。

「ぬ、多くね?おじさん!」

カルマはみんなが思っていることをさらりと言ってしまった。だけど、この感じなにか手があるのか?カルマの様子はみんなで見守るしかないようだった。
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