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月が欠けた日から…

第12章 夏休みの波乱は…


「プロの毒使い、ですか。」

殺せんせーはそういった。

「一瞬でも吸ってしまえば象でさえも落とすし、外気に触れればすぐに消えてしまう俺特製だ。」

「…さいてー」

私はそうボソッと呟いたが、相手には聞こえてしまったようだった。

「あ?なんか言ったか?まぁ、いい。お前たちが交渉する気がないことはわかった。交渉決裂。ボスに報告するとするかぁ。」

そう言って踵を返すところだった。

私は烏間先生を支えている間にみんなは出口を塞いで相手を袋小路に成功したようだった。

「敵に遭遇した場合、即座に退路を塞ぎ、連絡を経つ。」

私はみんなにナイス!と合図を送った。

「ですよね、烏間先生?」

私はチラリと烏間先生を見ると、よくやったとでも言うかのような顔をしていた。

「お前は俺らを見た瞬間に攻撃に映らず報告に帰るべきだったな」

そう言って烏間先生は蹴りを入れようとしていたが私はそれを止めて即座に前へ出た。

「烏間先生はダメ!」

そう言って蹴りを入れた1発は綺麗にクリーンヒットし、相手を消滅させた。だけど、烏間先生はもう限界のようだった。

「烏間先生!大丈夫ですか!?もう無茶しないでください!」

烏間先生はしばらくの間、動かなかったがその間に私たちは相手を縛りあげテーブルの下に隠しておいた。

「大丈夫だ、30分で回復させる。」

「いやいや、ぞうでも倒せるスプレー浴びて歩ける方がおかしいって」

「ほんとだよねー。」

私たちはそう話しながら、烏間先生を磯貝くんに任せ後を追った。
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