第12章 夏休みの波乱は…
「厳しい警備を抜けてしまったらあとは客の振りができる」
烏間先生がいうにはここからはホテルフロアになり、ほぼ金持ちしかいないところ、らしかった。
「なら私もまだ出番あるってわけね」
体がどんどんだるくなっていくのを感じながら私はカルマと一緒に並んで歩いた。
「だが、まだ油断はできん。何があるか分からないからな。」
烏間先生画像注意した束の間にもことは起きてしまった。
「烏間先生!そいつ危ない!」
ゆづきが声を上げたと同時に烏間先生は寺坂くんと吉田くんを助け、自らがスプレーの中に入ってしまった。
「先生!大丈夫ですか!?」
私は駆け寄ろうとしたその時、ゆづきの推理ショーが始まった。
「あの人、ビーチサイドでジュースを配ってた人よ!」
「うそ!?」
私は犯人の顔を見たら間違いなくそいつだった。ゆづき曰く、毒を盛った犯人はこいつ。みんなが一緒にいた空間もジュースを飲んでいたあの時だけ、会場チャペルで盛られてるのであれば三村くん達がかかるはずがないとの事だった。
「だから犯人はあなたしかいない!おじさんくん!」
「「おぉ、不破さん(ゆづき)すごーい!」」
推理ショーをしている間に烏間先生というと、ドスッとその場で膝を着いて倒れてしまった。
「烏間先生!?大丈夫ですか!?」
わたしが駆け寄り様子を見ると辛そうな顔持ちだった。