第12章 夏休みの波乱は…
私と烏間先生はエレベーターに向かうふりをして、その奥にある非常口へと向かった。
「ね、これで正々堂々と抜けられたでしょ?」
そう言って烏間先生ににっこりと微笑むと少し顔を赤らめているのがちらりと見えた。
「あ、あぁ。あまり慣れないがな。」
そういいながらすんなりと裏口も開け、みんなを中へと入れた。
「サンキュー!」
「カードキーはちゃんと持ってるわよ!」
そう言って次の流れへとなった時だった。さっき通ったピアノの間は以外に警備が多いのを忘れていた。
「だったら正々堂々と通ればいいじゃない。」
イリーナ先生はそう言って堂々と中へと入ろうとしていた。
「なるほどね。じゃあ、ピアノお願い。先導は私が行くから。」
そう言い、イリーナ先生と連携をとった。
「烏間先生、また恋人役お願いできますか?」
烏間先生からOKをもらい、みんなを引き連れて階段へと向かった。
「全員無事突破!」
「すげーや。ビッチ先生もも。まさか本当に正面から突破出来ちゃうなんて。」
「イリーナを甘く見ないことだな。それと、桜ノ宮も。プロの殺し屋に名門極道だからな。」
そんな話をしながら私たちは無事突破し、階段を昇って言った。