第8章 日常
ー安室sideー
あの一件によりカホとの関係に破裂が入った気がした。でも日頃から会話のない2人だ。元々破裂だど入らない関係性かもしれない。
いや、これでよかったのかもしれない。
突き放す降谷とは逆にカホはあれからも毎日降谷を出迎えた。そんなカホからの愛情に降谷は自分の心を掻き乱す。
『カホ、そんな愛しい目で俺を見ないでくれ、ーどうして冷たく突き放すのに君は俺を信じてこんな俺に愛情を注いでくれるんだ...』
カホからのまっすぐな愛に戸惑いをみせる降谷だった。
『今日は朝からポアロだったな...昨日の夜ベルモットに呼び出されあんまり眠れなかったな..』
ベルモットに呼び出されるのは昨日だけではない日頃から彼女は彼を呼び出していた。
静寂な食事の中そんなことを考えていた降谷。途中カホから友人と出かけると話してをしていたが、あまり頭に内容は入ってこなかった。
ポアロに出勤してからは降谷零の肩書きは捨て安室透になった。
「おはようございます!安室さん」
「おはようございます梓さん」
「今日はほんと暑いですねアイスコーヒーが飛ぶように売れそうですね。あっ、牛乳もうすぐで切れちゃいそう」
「じゃあ少し落ち着いたら僕買ってきますね。」
「いいんですか?ありがとうございます」
店が少し落ち着き買い出しに出かけた安室。
『カホ、今何をしているだ...まさかまた沖矢昴の家なんかに...』
頭の中の考えがまとまらずいつのまにかポアロに着いた安室
扉を開けその光景に驚きが顔に出てないように気をつける
そこには先程から降谷の頭の中をかき乱す存在カホがいたからだ
カホには安室透の存在を伝えてはなかった。
カホは最初驚いていた。
「初対面ですよ。あまり綺麗女性でしたから見惚れていました。」ここでは安室だか本当の本音を伝えた。
『日頃からこんなに素直だったらな...』
そんな安室に嫉妬する降谷だった。
だが鈍いカホのことだなんとかその場を凌いだ安室。隣で時々コナンが動揺しているのが目に入った安室。
安室は
『まさかな...』と少しコナン時々伺うように観察していた。