• テキストサイズ

sunflower

第3章 縁談


「こんにちは。すいません渋滞に巻き込まれてしまって」
相手の付き添いの人であろうか父一夫と握手をしている
「いやー全然待ってませんよ!お久しぶりですね!」
一夫はとても嬉しそうだったしかしそんな会話いまのカホには入ってこない目の前の初恋の人そう、彼から目を離せなかったーー
そんな娘の異変を察してか一夫は
「紹介しましょう私の一人娘カホです」
その言葉でカホも我に帰り慌てて
「成瀬カホです今日は来ていただいてありがとうございます」
カホは挨拶に深々と頭を下げた
「降谷零ですお待たせして大変申し訳ありません今日はよろしくお願いします」
降谷は笑みを浮かべた。
カホは顔を上げたと同時に時が止まったように驚きで動かなくなりその瞬間に記憶が呼び戻されるーー 

 『やっぱり、、やっぱりあの時の、、!わたしのことを助けてくれた、、れいくんだ、、ーーー!』

背も随分伸び声もガラリと変わった。身体全体も男性特有なしっかりとした太く逞しい身体付きになったーーしかし唯一変わっていないのが健康的な小麦色の肌にハンサムな顔を引き出させるタレ目気味の青い瞳に金髪の髪色ーーー
全てがカホが待ちに待った想い人、そう彼なのだーー
カホは驚きでしばらくその場から動けなかった
『まさかれいくんが、警察官になっていたなんてちっとも知らなかった、それにしてもか、かっこよくなりすぎだよ、、!あたしれいくんと結婚するの?!心臓がもたないよ、、!』
赤い顔を見られぬ様に顔を少し俯きこの場をなんとか凌いだ
「いやーこんな綺麗な方が相手とはもう決まったのも当然ですね」
面白おかしく降谷の上司は豪快に言い放った
「まあ後は若い2人で私はちょっと成瀬さんと仕事の話を、、くれぐれも失礼な内容に頼むよ降谷くん」
上司は降谷しか聞こえないであろう声量で伝えた。降谷の上司は席を外そうと立ち上がるがなにか思い出し
「ああ後もう一つ『彼女との結婚を必ず物にしろそうしたら警視庁の信頼も上がりなによりあの成瀬財閥だ株が上がる』頼んだぞ!」降谷の肩に手をポンと置いて一夫と共に行ってしまった
「あ、ちょっと待ってお父様・・その後をカホが慌てて追う

 降谷は1人考えていた警視庁のトップクラスまでにも顔が効くと有名であった成瀬一夫しかしここまでの信頼とは想像を超えていた、、ーーもしかしたら長い戦いになるかもしれないなーー


 
/ 33ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp