第3章 縁談
ついにこの日が来てしまった静かで落ち着いた雰囲気の和室でいま縁談が始まろうとしているーーー
しかし、相手の方は車の渋滞に巻き込まれて少し遅くなるそうだその間カナは緊張で気が気でなかった。
一夫からは気に入らなかったら断ってくれてもいいんだよといってくれている。しかし、お世話になった義父だそんな顔に泥を塗る真似はできない。
だから相手がどんな人であろうと受けるつもりだったーーー
「相手の方来られました」
女将さんとぞろぞろと背の高い男の人たちを連れてきて部屋の前に到着した障子越しでもわかるぐらいにしっかりとした筋肉質の若めの男性だろうか 「失礼します」
障子が開いたと同時に息を呑んだいつかのゆめで出てきた彼ではないかーー
開いた口が塞がらないとはまさにこのことだーー