その力、分けて貰えませんか?【ワンピース】【ロー】
第3章 cuteとcool
「…ふむ、じゃあ、俺とお前の子を作れば銀髪の奴が産まれるんだな?」
「え、は!?なんの冗談!?私は『体は』8歳で…!!」
「ふ、言ったな。心は大人なんだろう?」
「あ…。あー、もういい。全部言うわよ…。私は、人間の血が流れてるから、人間の体にもなれるの。ククの耳が長くないのはそのせいよ。」
「あー、そう言うことか。で?」
「で、人間の体に一度なると、エルフの体には戻れない…つまり、長命にならない、ってこと。私は産まれてから28年…今人間になればローとは丁度いい年頃にはなるだろうけど…長命を失うのはどうでもいいけど、ローは年上彼女は好みじゃないでしょ、性格的に。子供は諦めなさい。」
「いや、それをお前に決められたくはねェな。」
「!?」
刹那、目の前に眼光鋭い琥珀の瞳が映る。
ジュル、と音がした方は、耳より若干下…まぁ、口の辺り。
何をされたかなんて、28歳のアラサーなら多分誰だって分かる。
…キス。
ついでに言えば舌まで入れられている。
「……!?!?ん"ーっ、ん"ー!!!ん"っ、う、は…。」
精一杯抗うと、名残惜しそうに舌が抜けていく。
「は、28なのにキスにも慣れてねェのかよ。」
「…あなたの視覚を疑うわよ、私体8歳なんだよ?した事あるかボケェ!!!!!」
「ぐあっ!!」
力を本気で入れたビンタ。
あれ、なんかすぐ手が出る……え、クク戻ってきたの?
(あぁ。舌を入れられたのを察知したから、すぐ入った。お前じゃ抗えないだろ、可哀想とか何とか言って。)
う…、そう言われると言い返せない。
というか見てたんかよ、主人が犯されるところ(未遂)!!!
(…すみませんでした…流石に入れられる前に助けには入れなくて。あ、でももう助け来ましたよ。)
………え?
「キャプテンッ!!流石に幼児にキレて犯さないでください〜〜ッ!!!」
「「…?」」
とりあえず状況を整理しよう。
赤面しながらもローを潤んだ目で見つめてる私。
床に倒れ込み、コチラを見上げるロー。
…幸い頬に手形は付いてない。どうとでも誤魔化せる。
いや、涙目なのを何とかしないと、えーっと…。
「犯してねェよ、舌入れただけだ。」
「……ファーストキス、奪ったのはテメェだな?」
「なんか状況が読めました!!!」
「ラナちゃん落ち着いて!!気持ちはわかるけど!!」
