その力、分けて貰えませんか?【ワンピース】【ロー】
第3章 cuteとcool
「えっと…まずどこから説明していいものか。」
「…俺がしましょうか?」
「頼んだ。」
「…はい。えっとですね、ある宝石を手に入れると言っていたんですけど…その宝石は、三つでペアなんです。で、その内の一つは勿論ラナへ、残りの二つは、その者の両腕と呼べる同族の者が付かなければなりません。で、両腕…基本的に武力なんですけど、俺達みたいな分身体はトップが四天王なんです。つまり、四天王の中から二人と言うことになるんですけど…。」
「実力の差がない、そういうことか。」
「それに、相性とかもありますから一概に勝ったから強いとは言えないのが難点です。…まぁ、あの、イタい野郎じゃないですけど、俺は唯一ラナに暗殺術などの戦闘能力を叩き込まれた者なので、能力ナシの縛りにすれば俺が余裕で勝ってしまうんです。それは皆認めてます。」
「ね?コレはもう目を背けてきた問題なの。」
「俺かうさぎ屋と手合わせすればどうだ?軽く手を抜いて。」
「いや、勝っちゃうわよ私。ロー…は分かんないけど。一人一人が能力者レベルだから。」
「なんで勝てるんだ?」
「能力と体を切り分ければいいんだよ。そしたら、ククには苦戦するかもだけど三人には一瞬で勝てる。」
「…嘘だろ。…ワケワケの実って能力者への対応が1番しやすい能力って、本当だったんだな。」
「うん。まぁ、分けるのを生き物が相手なら覇気か体力、命が無い物だったら体力を使うから、色々鍛えないといけないけど。」
「覇気…覇王色か?」
「うん、そう。だから大抵体力を使ってるよ。」
「……『大抵』?」
「うん、えっと……。」
「うさぎ屋…俺はすげェ逸材を拾っちまったのかもしれない。」
「そうかもね〜。」
「で、話を戻しますよお二人さん。」
「ん、そうだね。どうしようか…。」
「折角探さないといけないのなら、その宝石探しをさせれば良いんじゃねェのか?簡単に見つかるような物じゃねェだろ。」
「………あら、ロー天才?」
「天才ではねェだろ。」
「じゃあ、もうコレでいいですかね?皆に知らせて来ま……いや、知らせてください。」
「そうだね、フェアじゃないって言われそう。」
「…ん、アイツらは食堂で船員の方々と絡んでる。……シャチ………。」
「ロー!!!!早く!!!!!」