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その力、分けて貰えませんか?【ワンピース】【ロー】

第2章 第二章 ただの船員…の、はず。


ローは1人、船へと戻っていた。
「え、キャプテン。なんでラナちゃんがいないんだ?」
「あぁ、シャチ。…機嫌損ねて、逃げやがった。……俺が悪かったな。」
「…そうか。俺らが出発する前に戻ってくるかな?」
「さァな。多分、来たとしてもギリギリだろうぜ。」
「ええっ、ラナちゃんもう来ないのーっっ!?あの銀髪の女の子?」
「あぁ…すまねェ、ベポ。」
「いや、キャプテンを責めてるわけじゃ…。」

「…何の騒ぎだ。」
「「うわああああああああ!?!?」」
「うるさ…、シャチに…ベポ?とその後ろでなんか作業してるのがペンギンか。」
「え、だっ、誰!?」
「あ?俺?」
「えっ、『俺』…?男の人?」
「それを言うなら男の『子』だし、あと何なら俺は女だ。分かりづらくて悪かったな…。」
「そ、そうか…で誰だよ!!」
「俺はネネの能力で作られた分身体だよ。ネネの中の冷酷な部分とか冷静な部分とかの、coolから作られてるアバターだ。あ、自我はあるぞ。たまに動かされる時あるけど…まぁ、距離が近くないと無理だし。今は操られないから。」
「…ふ、ふーん…あ、ワケワケの…なるほど…。」
「返事が長ぇわ。」
「す、すみません…。」
「で、何の用だ。そもそも何て呼べばいい。」
「!、ロー。……『クク』でいい。クールの頭文字だよ。例えばキュートとかだとキキになる。語呂が悪かったらアレンジするかもだけど。」
「それじゃあ、クク。何故ここへ?」
「ナカナオリの為だよ。お前、あの言い方はかんっぜんにダメだわ。めっちゃ機嫌損ねたぞアイツ。」
「アイツって…。」
「で、どうする気だ?」
「あ?私なら、アイツをここに連れて来れる。説得はしない。説得はお前か、お前らでやれ。」
「は?説得せずに船に来るのか?」
「シャチ。いい質問だな。」
「えへへ…。」
「鼻の下を伸ばすな。」
「辛辣!!!」
「で、連れてくる方法だが…ほら、ロー。私が一瞬でアイツの中に滑り込んだ時あっただろ?あれの逆で、無条件に本体を俺の中に入れれるんだ。どれだけ距離が離れていてもな。本体が危険な時に使う方法だ。」
「なるほど。じゃあ、出港してからそれをした方がいいな。」
「あぁ。逃げ道は出来るだけ無くせ。」
「ふむ…じゃあ、それで協力しろ。」


そうして、ローとククは手を組んだ。
勿論、ラナはそんな事知らないのだが。
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